:IMWGガイドライン および Myeloma Today秋号 翻訳文

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IMWGガイドライン および Myeloma Today秋号 翻訳文

konishi 2010.11.30 [海外情報]

 

IMWG ガイドライン および
Myeloma Today 秋号掲載の
記事訳文一覧です。
 
 
※翻訳文をご覧になる場合は、必ず「翻訳文献の扱いについて」をご覧ください。
 
 
 
Myeloma Today 秋号より (2011/5/3追加分)
 
 
ニュースと解説
 
Myeloma Todayのニュースと解説の内容は、IMFホットラインに
寄せられた質問や読者の関心が高い事項を基にして膨大な発表
資料から抜粋しています。ご質問やご提案があれば、
MKazakova@myeloma.orgまで電子メールをお送りください。
 
 
【日本の顧問医師のコメント】
今回の記事はMyeloma Todayのニュース解説です。
意義不明の単クローン性免疫グロブリン血症(MGUS)
の危険因子や骨髄腫の染色体異常,動脈血栓症の危
険因子についての解説記事が掲載されています。本
邦では血栓症の発生率は欧米より低い傾向にありま
すが,ステロイドやサリドマイド,レナリドミド治
療中には血栓症に留意する必要があるでしょう。
訳文は
原文は
Myeloma Today 秋号より (2011/5/3追加分)
 
科学と臨床
 
再発/難治性多発性骨髄腫におけるボリノスタットの役割
 
【日本の顧問医師のコメント】
アテネ大学のディモポラス教授による新規薬剤ボリノスタットの
紹介記事です。この薬剤はHDAC阻害薬の一つで,悪性リンパ
腫の治療に用いられていますが,多発性骨髄腫に対しても効果
が期待されています。ボルテゾミブ(ベルケイド)やレナリドミド
(レブラミド)との併用により効果が増強するとの報告があり,
現在,臨床試験が進行中です。とくに,ボルテゾミブやレナリドミ
ドの効果が乏しい患者さんに対しても有効性が発揮されるか否
かが注目されています。
 
訳文は
原文は
 
 
 

Myeloma Today 秋号より (2011/2/28追加分)

補助療法

性的機能不全と多発性骨髄腫への影響

 

【日本の顧問医師のコメント】

今回は骨髄腫患者における性的機能障害に関する
インタビュー記事です。骨髄腫患者は疾患自体や
治療の影響により,様々な健康障害が生じますが,
性的機能障害も重要な合併症として認識されてき
ました。米国では専門的な医療従事者がこの問題
について取り組んでいますが,我が国においては
十分な対策が講じられていないのが現状です。
今後このような専門的な医療者を育成することが
求められています。 

 

 

訳文は
原文は
 
 
 

Myeloma Today 秋号より (2011/1/14追加分)

骨髄腫治療におけるカーフィルゾミブの役割

 

【日本の顧問医師のコメント】

ボルテゾミブが登場し骨髄腫の治療成績は向上しましたが、
ボルテゾミブに難反応性の場合や有効であっても末梢神経
障害などの副作用でその使用が制限される場合もあります。
カーフィルゾミブはボルテゾミブに抵抗性の場合にも有効性
が期待され、末梢神経障害がほとんどない使いやすい薬剤
と考えられています。今後、大規模臨床試験でこの薬の効果、
副作用がさらにわかってくると思います。早くこのような薬が
多くの患者様に使えるようになり、治療成績がさらに向上する
こと期待します。
 

 

 

訳文は
原文は
 

 IMWGガイドラインより  (2010/12/28追加分)
 
 
国際骨髄腫ワーキンググループ(IMWG)
-多発性骨髄腫における
  サリドマイド/レナリドミド投与に関連する
  血栓症予防
 
骨髄腫の患者は、がん患者の中でも血栓塞栓症
(静脈血栓塞栓症、VTE)のリスクが最も高く、
サリドマイドやレナリドミドのような経口投与
の免疫調節薬によって、そのリスクがさらに高くなる。
国際骨髄腫ワーキンググループによる以下の
ガイドラインは、リスク評価モデルに基づく予防法を
提唱している。
 
 
訳文は
原文は
 
IMWGガイドラインより   (2010/12/29追加分)
 
際骨髄腫ワーキンググループ(IMWG)が定める
多発性骨髄腫の効果判定基準
 
 
【日本の顧問医師のコメント】
 
ベルケード、レブリミド、など非常に有効な新規薬剤
使えるようになってきましたし、さらに抗腫瘍効果が
期待できる新薬の開発も進んできていますので、
本判定基準は文頭にも書かれているように、
より厳格な判定を加味しており、極めて有効な基準と
なるでしょう。
 
 
 
訳文は
原文は
 
Myeloma Today 秋号より   (2010/12/28追加分)
 
 
 
 
IMFホットラインに寄せられた支持療法に関する質問
 
「私は治療法の一部としてベルケイドによる治療を
受けていますが、骨髄腫医師の間では、ベルケイド
投与量についての意見は一致していますか?」
 
※回答は訳文・原文をご覧ください。
 
 
 
 
【日本の顧問医師のコメント】
現在我が国では、ボルテゾミブは再発、難治の
骨髄腫にすなわちsecond lineとしての使用が
認められている。
実際に使用した経験から週1回1.3mg/m2の
使用でも2−3週で神経障害が出る患者さんが
結構多い。休薬して1−2ヶ月後に神経障害の
進展のないことを確かめながら再会している。
デキサメサゾンと併用して使用することを原則
にしていることで意外と深刻な状態は起こして
いない。これは我が国で使用の早期にいわれた
間質性肺炎による呼吸種害の発生を防ぐことに
もなっている。
これらに注意して使用すればかなりの効果を
上げることができる。
 
 
訳文は
原文は

 
 

 IMWGガイドラインより  (2010/11/30追加分)
 
 
国際骨髄腫ワーキンググループ(IMWG)
-骨髄腫の分子分類について
 
【日本の顧問医師のコメント】
今回のレポートは,骨髄腫細胞の遺伝子異常や染色体異常
について詳細な分類を行ったものです。各種の異常については,
これまでの抗がん治療による成績に基づき,臨床的な特徴と共
に予後良好型であるか予後不良型であるかが示されています。
ただし,今後,ボルテゾミブやレナリドミドの治療により,予後不
良型においても経過の見通しは変わる可能性があります。
また,このような遺伝子異常を詳細に解析することにより,特定
の異常に有効な新たな治療薬が発見されることも期待されて
います。
 
 
訳文は
原文は
 
IMWGガイドラインより   (2010/11/30追加分)
 
国際骨髄腫ワーキンググループ(IMWG)による
多発性骨髄腫および関連疾患の
血清遊離軽鎖分析法ガイドライン
 
 
【日本の顧問医師のコメント】
 
新しい検査の評価が定まるには,長い年月を要します。SFLC
検査は有望な検査ではありますが,それについての評価は
今現在進められている段階です。現在応用がすすめられている
新しい治療と同じように期待できる検査ですが,それでも問題は
多く残されています。今後の研究の進展に期待しております。
 
 
 
 
訳文は
原文は
 
Myeloma Today 秋号より   (2010/11/30追加分)
 
 
 
 
科学と臨床
2010年ASCO会議における骨髄腫の重要発表
 
【日本の顧問医師のコメント】
 
今回の要約は,2010年の米国臨床腫瘍学会
(ASCO)において発表された骨髄腫治療に関する
知見です。我が国においても,再発難治例を対象
に新規治療薬(サリドマイド,ベルケイド,レブラミド)
が承認されましたが,欧米では初回治療や維持
療法として,あるいは互いに併用して用いることで,
さらなる効果が得られるか否かが検証されています。
これまでの学会では,ベルケイドやレブラミドは
初回治療としての有用性が示されてきましたが,
今回のASCOでは,維持療法としての有用性が
示されました。
 このように,新規治療薬の有用性を最大限引き
出すように治療法が見直されつつあり,今後は
維持療法も含めた最適な治療戦略が確立する
ものと期待されます。
 
 
 
訳文は
原文は