本日(2016年12月19日)、自家移植のための造血幹細胞採取の際に使われる薬が新しく承認され、2017年2月22日発売が開始されました。薬の名称は「モゾビル(一般名:プレリキサホル)」です。
製薬会社からの承認に関する発表はこちらです。発売開始の発表はこちらです。
*モゾビルの効能又は効果は、自家末梢血幹細胞移植のための造血幹細胞の末梢血中への動員促進です。
*モゾビルの使い方は、G-CSF製剤との併用において、通常、0.24mg/kgを1日1回、末梢血幹細胞採取終了時まで連日皮下投与します。
*モゾビルは、造血幹細胞を骨髄から末梢血へ循環させる「動員」を促進させる働きを持ち、造血幹細胞採取の実施回数の減少と採取率の向上が期待できる薬です。
*モゾビルは世界54以上の国又は地域ですでに使用されています(2016年7月現在)。日本では、2009年6月の未承認薬使用問題検討会議にて国内での治験が早期に開始されるべきと結論付けられました。また、2015年12月に厚生労働省により希少疾病用医薬品に指定されました。
* モゾビルQ&Aを追ってご紹介する予定です。