新薬ポマリドミド(商品名 ポマリスト)が治療選択肢に加わりました!
新薬ポマリドミドが2015年3月に承認され、5月に薬価が決定し、5月21日から販売が開始しました。
今後、各病院へ納入されるための手続きを経て、ポマリドミド治療を受けられるようになります。
ポマリドミド(ポマリストカプセル®)とは?
薬には、一般名と販売名という呼び名がふたつあります。呼び名はふたつありますが、同じ薬のことを指しています。この薬は一般名がポマリドミド、販売名がポマリストカプセル®といいます。このページでは、ポマリドミドと呼んでご紹介します。
ポマリドミドがどのような薬か、どのような副作用があるか等、薬の説明はこちらにある「患者向け医薬品ガイド」に詳しく載っています。参考にしてください。
ポマリドミドは、米国と欧州において、ボルテゾミブ(ベルケイド®)やレナリドミド(レブラミド®)治療後に再発または難治性に移行した患者さんを対象に既に承認され、よい結果が報告されています。
ポマリドミドは、効果と同時にさまざまな副作用があります。上記の患者向け医薬品ガイドに副作用の種類や、副作用による症状にどのようなものがあるか説明されています。
ポマリドミドは、サリドマイドやレナリドミドと同じく催奇形性(妊婦が服用するとお腹の赤ちゃんに障害をもたらす危険)の懸念がありますので、妊娠中の患者さんは服用することはできません。また、ポマリドミドが胎児への曝露(お腹の赤ちゃんに影響を与えること)を絶対避けるために、ポマリドミド治療を受けるすべての患者さんは、適正管理手順「レブメイト」をよく理解し、定められたルールを守ってください。
ポマリドミドの値段と値段が決まった経緯はこちらにあります。大変高額ですが、高額療養費制度を活用すれば、限度額内で済みます。高額療養費制度を活用してください。
高額療養費制度の使い方がわからない場合は下にある相談窓口にご相談ください。
ポマリドミド治療を受けるためには
ポマリドミドによる治療は、過去にレナリドミド(レブラミド)やボルテゾミブ(ベルケイド)で治療経験がある患者さんが対象です。
そのような患者さんで、ポマリドミドの治療開始を早期に希望される場合は、できるだけ早く治療をスタートできるよう、主治医の先生によく相談してください。主治医の先生にどのように相談したらよいかわからない場合は、患者の会にご相談ください。一緒に考えます。
そして、新しい治療薬が使えるようになり、治療選択肢が増えるのは嬉しいことですが、新しい薬はわかっていないことも多く、患者さんによっては思いがけない副作用が起きたり、期待するような効果がなかったりすることもあります。主治医の先生とよく相談してください。相談の仕方がわからない場合は、一緒に考えます。患者の会の相談窓口にお問い合わせください。
本件に関する患者の会問い合わせ窓口
日本骨髄腫患者の会 上甲 恭子(じょうこう きょうこ)
e-mail owner-imfjapan@myeloma.gr.jp
電話 090-6908-2189 (平日10時~16時 この時間内でも電話にでられないことがあります。時間をあけておかけ直し下さい)