骨病変の治療薬ランマーク(一般名 デノスマブ)が骨髄腫や固形がんの骨転移の治療薬として本年4月から処方が始まっています。
このたび、日本においてランマーク投与後に、低カルシウム血症によって亡くなった患者さんが2名あったことから、注意喚起の文書がランマークを製造販売している第一三共からだされました。
ランマークの投与を受けている患者さんや投与を受ける予定の患者さんは、下の患者向け文書等をよくご覧ください。
*患者向け文書
*医療者向け文書
ランマークの投与によって低カルシウム血症が起きる可能性は知られていて、添付文書(医師や薬剤師が読む薬の説明書)には、低カルシウム血症に関してこれまでも書かれていましたが、より注意するよう文書がだされました。
ランマークの投与を受けている患者さんで不安なことや、いつもと体の調子が違うようなことに気づいたら、担当の医師や薬剤師の先生に相談してください。先生にどう相談したらいいかわからない場合は、骨髄腫患者の会でもご相談をお受けします。
*ランマークについて
日本では、これまでにおよそ7,300人の患者さんがランマークの投与を受け、 その内32人の方にランマークとの関係が否定できない重い低カルシウム血症の症状があらわれ、2人の方が亡くなっています。
*低カルシウム血症について
血液中のカルシウムの濃度が低くなること。重い低カルシウム血症をそのままにしておくと生命に影響のあることがあるので、注意が必要。
本件に関する患者の会問い合わせ窓口
日本骨髄腫患者の会 上甲 恭子(じょうこう きょうこ)
e-mail owner-imfjapan@myeloma.gr.jp
電話 090-6908-2189 (平日10時~16時)