厚生労働省の補正予算(案)の
「子育て、医療・介護・福祉等の強化による安心の確保」の医療療のうち、疾病対策推進の3つの項目の中に、
「未承認薬審査迅速化のためのリスク管理体制の構築」を挙げていただきました。こちらをご覧ください。
これは、サリドマイド薬害再発を防止するためのサリドマイドやレナリドミドの安全管理システムをより適切なものとするため、先行して実施されているサリドマイドの安全管理システムTERMSの調査をするための予算で、この調査結果はレナリドミドの安全管理システムレブメイトにも寄与するものです。
サリドマイドやレナリドミドによって胎児曝露(妊婦さんが間違ってこれらの薬を服用してお腹の赤ちゃんに薬の害をおよぼすこと)をけっして起こさないのはもちろんのことです。同時に、サリドマイドやレナリドミドで治療される患者さんや医療者の方々に、無用のストレスなく正しくリスク管理をするためのシステムでなければなりません。
過去の薬害を鑑み、大変厳格な安全管理でスタートしたTERMSが、本年10月に一部改訂され、それにあわせてレブメイトも早々に改訂されました。そこで、更に適切なシステムとなるよう、サリドマイドを服用中の患者さんの家庭内での薬の管理の状況やサリドマイド服用に関することを調査し、システム改良のためのデータを収集していただくことになりました。
今現在、不自由な思いをされている患者さんにとっては、遅々とした歩みと感じられることは承知していますが、このように厚生労働省の補正予算に計上していただける大切な問題ととらえていただいています。みなさんがご苦労されていることは、きちんと伝わっています。
一日も早くこの補正予算が成立し、実態が正しく調査され、よりよいシステムになっていくよう願い、骨髄腫患者の会は努力を続けます。
そして、この問題を考え、常にご努力いただいているみなさまに心から感謝申し上げています。
本件に関する患者の会問い合わせ窓口
日本骨髄腫患者の会 上甲 恭子(じょうこう きょうこ)
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電話 090-6908-2189 (平日10時~16時)