血液検査では、いろいろな項目をチェックします。もっとも一般的なものが、白血球、赤血球、血小板です。
次に、骨髄腫の大半を占める、M蛋白分泌型の場合、それぞれの蛋白の量を定期的に注意してみておくことが重要です。
以下に必要な項目のごく1部と、その正常範囲を記載します。
igg mg/dl | iga mg/dl | igm mg/dl | wbc /μl | hgb g/dl | plt 10^3/μl | β2 mg/l | |
高 | 2,060 | 440 | 330 | 9,000 | 17.4 | 350 | 2.7 |
正常 | 1,250 | 210 | 150 | 5,000 | 15 | 250 | |
低 | 1,000 | 115 | 74 | 4,000 | 13.7 | 135 | 0.9 |
IgG,IgA,IgM は、免疫グロブリンです。健康な人は、こういったレベルにあります。
我々骨髄腫の患者は、骨髄にある形質細胞が、役に立たない免疫グロブリンをたくさん作り出すことから、これらのひとつ、時には二つの免疫グロブリンが
異常に増えます。従って、それぞれのタイプが多いときにそのタイプの骨髄腫という診断が下ります。
白血球と、ヘモグロビン、血小板は正常な造血の結果できる生きていくために必要なものです。
wbc: 白血球
hgb: ヘモグロビン
plt: 血小板
β2:β2マイクログロブリン
(取りまとめ)、堀之内 朗
June 29, 2004