<ガスターの服用によるアルケランの効果減弱が気になります。他の胃薬ならそれはないんでしょうか(例えばセルベックスとか)?>
胃は胃酸、ペプシンと言う酵素を出して食物を消化をしているのですが胃の粘膜はみずからが分泌する胃酸で消化されぬように粘液を出し胃の壁を保護してます。この粘液を防御因子といいます。
セルベックスはこの防御因子増強薬(粘液産成分泌促進剤)です。アルケランとの相互作用はありません。
ガスターは、異なるタイプの胃薬で胃酸分泌の抑制剤です。胃酸とは、アセチルコリン、ヒスタミン、ガストリンなどで、食事などの刺激を受け胃の壁細胞から分泌されます。ガスターはこのヒスタミンと壁細胞の結合をブロックする物です。・・・・・・。ゆえにヒスタミンH2のH2をとり、H2ブロッカーと呼びます。
このH2ブロッカーがアルケランの効果を減ずるのだそうです。
ガスター以外にも 商品名ではタガメット、ザンタック、アルタット、アシノンがあります。また、市販の薬にもH2ブロッカーの物があり注意が必要だと思います。
あと、アルケランの効果を下げる物としてプロトンポンプ・インヒビターがあります。これも、胃の薬でタケプロン、オメプラゾン、パリエットがあります。
ただ、アルケランの効果を下げるとはいっても MP療法の場合、プレドニンの副作用でもある胃潰瘍の防止のためには前述の薬は優れた物なので一概に飲み合わせの悪いものとは いえないのですが・・・。先生に 確認をとられるのが良いと思います。
(取りまとめ)福西 博美
June 29, 2004