:ダラツムマブ皮下注射 早期承認の要望書を提出しました

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ダラツムマブ皮下注射 早期承認の要望書を提出しました

joko 2020.06.20 [陳情]

 

 患者の会は、日本骨髄腫学会と共同で、ダラツムマブ(商品名 ダラザレックス)の皮下注製剤の早期承認の要望書を厚生労働省に提出しました。


 ダラツムマブ(商品名 ダラザレックス)は、2017年11月に、2回目以降の治療に使う薬として承認され、2019年8月には、初めて治療を受ける患者さんの治療に使う薬としての承認も得ています。

 

 たくさんの患者さんが既にダラツムマブ(商品名 ダラザレックス)で治療を受けておられ、治療を受けたことがある方はご存知のとおり、ダラツムマブ(商品名 ダラザレックス)は、点滴で投与を受ける薬で、点滴に長い時間(初回は6時間半以上、3回目以降も3時間以上)かかります。外来化学療法室で長時間過ごす必要があり、患者さんの苦痛は小さいものではありません。

 

 その上に、新型コロナウイルス感染症の流行により、院内で感染することを恐れるため、長時間病院で過ごすのを敬遠する患者さんが多く、ダラツムマブ(商品名 ダラザレックス)の長い点滴を受けるのがこわいと訴える患者さんの声が患者の会に届きました。

 

 ダラツムマブ(商品名 ダラザレックス)の製造販売をしている製薬企業(ヤンセンファーマ株式会社)は、皮下注製剤を開発し、今年4月に厚生労働省に承認申請を行いました。

 

 皮下注製剤の治験に参加した患者さんにお話しを聞くと、「皮下注射のダラザレックスは、ものの5分で注射が終わります。点滴だと数時間かかるそうですね。それは大変でしょうね。私は、新型コロナウイルス感染がこわいので、待ち時間は車の中で待機しているくらい病院の中にいる時間を短くするよう工夫しています。点滴を外来化学療法室で3時間以上も受けるのは本当にこわいと思います。早く皮下注射が承認されるとみなさん喜ばれるでしょうね」とおっしゃいました。

 

 患者の会と日本骨髄腫学会は、患者さんの声と医療現場の負担を軽減するために皮下注製剤の要望書を提出しました。

 

 

 本件お問い合わせ先

 日本骨髄腫患者の会 事務局 info@myeloma.gr.jp