多発性骨髄腫の完全治癒の早期実現と治療向上を願う患者さんとそのご家族や関係者の方々が願いをこめて患者の会に寄せてくださる寄付金を原資に、患者の会が運営する「多発性骨髄腫研究助成」の2012年助成課題が決定しました。
本事業は、2012年課題募集から、次の3つの新たな試みを実施しています。
1.助成枠を増やしました
基礎研究部門に、堀之内朗記念助成 200万円
特別助成 150万円
臨床研究部門に、臨床研究助成 100万円
これら3つの枠を設け、それぞれ公募し、基礎研究部門に6つ、臨床研究部門に4つの応募がありました。
2.特別助成を新設しました
特別助成は、寄付者の方から「研究進展に」というご指定があり、一定額以上の寄付をいただいた場合、特別枠を設け実施します。2012年課題募集においては、「杉特別助成」が実現しました。特別助成は、助成タイトルに寄付者の方とご相談の上、お名前を冠することができます。
3.選考委員会を新たに組織しました
2012年選考から、選考委員会を新たに組織しました。
委員選定については、長年に亘り本事業を育ててくださった骨髄腫研究会 代表幹事の清水先生に委員長にお願いし、骨髄腫研究会代表幹事推薦1名、日本血液学会理事長推薦1名、骨髄腫患者の会推薦2名の計5名で組織しています。
委員長 愛知学院大学歯学部 多発性骨髄腫集学治療講座
教授 清水一之先生
委 員 徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部
生体情報内科学 准教授 安倍正博先生
委 員 名古屋市立大学大学院医学研究科 腫瘍・免疫内科学分野
准教授 飯田真介先生
委 員 埼玉医科大学総合医療センター 血液内科
教授 木崎昌弘先生
委 員 社会保険京都病院 副院長 島崎千尋先生
ありがとうございます
本事業を継続して運営できるのは、患者の会に寄付をしてくださる方々のおかげです。心からお礼申し上げます。今後ともご支援をよろしくお願いします。
なお、2012年助成課題に採択された研究の概略は、骨髄腫セミナー2011で発表されます。それ以降、患者の会ホームページでも公表します。
また、2013年助成課題募集は、2012年12月に募集要項を患者の会ホームページで発表します。