サリドマイド治療中のみなさんへ
サリドマイド治療中のみなさん、大変待たせしました。
サリドマイド治療における負担を軽減するために行われる調査事業がスタートしました!
詳しい事業の内容は、調査対象の方へ直接届く封書に説明がありますので、ここでは、簡単に調査事業の概略をお知らせします。
調査の内容は、
TERMSに登録しサレドカプセルを服用している患者さんに、TERMSに関することなどをアンケート調査する全体版調査、サレドカプセルの管理に関することなどをカレンダー方式の調査票に記入していただく毎月調査の2種類です。
調査の目的は、
・TERMSの実態やサレドカプセルの管理の状況を正しく把握し、TERMSをより安全に、より患者さんや医療現場にとって負担の小さいものに改良すること。
・調査に協力された患者さんに、「調査協力謝金」をお支払いすること。
経済的な負担軽減に役立てていただきたいと思います。
・調査終了後の経済的な負担は、TERMSの改訂によって、状態の安定している患者さんには、適切な期間分の長期処方を可能にすることで、高額療養費制度をより活用し易くして、負担の軽減を実現すること。
・将来、サリドマイドと同様な安全管理が必要な薬剤の安全管理の方策を検討する際の参考にし、新しい薬剤の承認審査の迅速化に貢献すること。
これらです。
調査の対象となる方は、
平成22年1月1日~3月31日の間に、1日でもサレドカプセルを服用するように処方を受けたすべての患者さんです。70歳未満の患者さんと70歳以上の患者さんで調査の開始時期、調査にご協力いただく回数、受けていただく調査の種類が異なります。
○ 70歳未満の患者さん
:全4回 (全体版調査1回、毎月調査3回)
1月中旬以降、ご自宅宛に「TERMS関する大切なお知らせ。必ず開封してご覧ください」と書かれた封筒が届きます。 中に、調査の概要が詳しく書かれた案内状、調査票が入っています。
調査の回数は、サレドカプセルを服用した時期によって異なります。案内状に詳しく書かれていますので、ご覧ください。
○ 70歳以上の患者さん
:全1回 (全体版調査1回)
4月初旬ころに、ご自宅宛に「TERMS関する大切なお知らせ。必ず開封してご覧ください」と書かれた封筒が届きます。 中に、調査の概要が詳しく書かれた案内状、調査票が入っています。
調査の概要を示した図はこちらです。
目的にあるように、この調査の結果、現在サリドマイド治療を受けている方の経済的負担軽減に役立てていただけるだけでなく、TERMSがより適切なものに改良されれば、将来サリドマイド治療を受ける方への助けになります。あわせて、サリドマイドと同様の安全管理が必要な薬(レナリドマイドなど)の早期承認に貢献する、とても大切な調査です。
ひとりでも多くの方が調査に協力してくださいますよう。どうかよろしくお願いいたします。
なお、この調査の実施主体は独立行政法人医薬品医療機器総合機構 安全第一部です。また、この調査は厚生労働省 医薬食品局安全対策課の指導のもと行われます。
●お問い合わせ
調査の詳しいことは、骨髄腫患者の会発行の、多発性骨髄腫情報誌「がんばりまっしょい 臨時増刊号」に特集しました。臨時増刊号をご希望の方は、こちらのページからお申し込みください。
なお、これまでから定期的に「がんばりまっしょい」の配送を受けている方には、臨時増刊号もお届けしますので、あらためての申し込みは不要です。
臨時増刊号は1月20日発行しました。
多発性骨髄腫情報誌 がんばりまっしょい臨時増刊号
● 電話、メールでのお問い合わせは次のとおりです。
骨髄腫患者の会 サリドマイド相談窓口 上甲恭子(じょうこう きょうこ)
090-6908-2189 (平日 10時~17時)
Eメール : owner-imfjapan@myeloma.gr.jp