:サリドマイド製剤安全管理手順(TERMS)完成を受けて

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サリドマイド製剤安全管理手順(TERMS)完成を受けて

konishi 2008.09.18

 

 

サリドマイド製剤安全管理手順(TERMS)
完成を受けて


 8月26日から3回に亘って開かれたサリドマイド被害の再発防止のための安全管理に関する検討会において、「サリドマイド製剤安全管理手順(TERMS)」が完成しました。
 安全管理手順作成に協力してくださったサリドマイド被害者団体いしずえ、難しい仕事に取組んでくださった藤本製薬、厚生労働省安全対策課のみなさま、検討会の委員の先生方に心から感謝申し上げます。

 安全管理手順がようやく完成し、安堵しています。これでサリドマイドを必要とするすべての多発性骨髄腫患者が、安全管理システムと共にサリドマイド治療機会を得られる『サリドマイド承認』に、また一歩近づきました。

 今後、医薬品等安全対策部会、薬事分科会における審議を経てサリドマイドは承認される予定です。
 2006年8月にサリドマイドの承認申請がだされてから丸2年、日本骨髄腫患者の会がサリドマイドの早期承認、安全管理システムの早期構築の陳情を始めてから9年が経過し、ようやくここまできました。

 今後は、安全管理手順が速やかに患者さんの家庭や医療現場に浸透するよう患者やその家族、医療者のみなさま方への広報に尽力する所存です。
 また、サリドマイド治療を望みながら未承認であるがゆえに治療機会を得られず亡くなられた方や遺族の方々の無念を忘れず、安全管理手順がより適切なものとなり多発性骨髄腫患者のQOL向上に役立つよう努力します。


2008年9月18日
日本骨髄腫患者の会 代表 堀之内みどり
副代表 上甲 恭子

 

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