ドラッグラグに関する取材を読売新聞大阪本社社会部から受けました。記事はこちらからご覧になれます。
私たちは、サリドマイド再承認のための長いドラッグラグを経験しました。その間に、大勢の仲間がサリドマイドを飲めば生き永らえたかもしれないという希望を抱きながら命を失っていくのを見続けました。
そして、過去に薬害を起こした最もハイリスクな薬を再承認するために安全管理システムを作る難しい作業に参加しました。
システムは煩雑で患者さんや医療現場に迷惑をかけていますが、患者さんたちは、サリドマイドのリスクを受け入れ、システムに従い慎重に管理しつつ薬を服用されています。
イレッサ訴訟を通じて、私たちは薬の安全についてもう一度考え直す機会を与えられました。
副作用のない「夢の薬」はどこにもないことを肝に銘じ、お年寄りの患者さんにもお体が辛くて色々なことを考えるのが難儀な患者さんにもわかりやすく薬のことを伝える私たちの役割を再認識しました。
そして、リスクの高い薬であっても医療者、患者、企業、行政など、薬の安全を守る全てのプレイヤーがそれぞれの役割を確実にこなすことで、患者の手に速やかに薬が届き、安全に治療を受け、命を繋ぐことができる社会になるよう、心から願っています。
本件連絡先
日本骨髄腫患者の会 副代表 上甲 恭子
メール owner-imfjapan@myeloma.gr.jp
電話 090-6908-2189 (平日10時~16時)