第34回日本骨髄腫研究会総会 開催趣旨

総会のテーマ:チーム医療で難局を乗り切ろう
開催日時:  2009年11月21日
         2009年11月22日 骨髄腫患者の会と併催
開催場所:  ときメッセ:新潟コンベンションセンター メインホール
                                  (2会場にて同時進行)

第34回総会のテーマである、"チーム医療で難局を乗り切ろう"実現のために、
3つの新たな試みを計画しています。

  1. 従来の日本骨髄腫研究会総会においては、基礎研究から実地臨床まで、医師主導の研究発表が主体でした。 近年、造血幹細胞移植や分子標的治療の急激な進歩などにより、多発性骨髄腫の治療は多様化・複雑化を極めています。 このような状況において、チーム医療の重要性がクローズアップされてきていますが、特に臨床現場での看護師、薬剤指導・管理に携わる薬剤師、 リハビリを担当する理学療法士、さらに患者さんの医療経済などの相談に応じる相談支援センター員の役割は非常に大きくなってきています。 かかる状況を踏まえて、多発性骨髄腫研究会総会においても、チーム医療の充実・発展を願って、医師の研究発表に限らず、コメデイカルサイドからの研究発表も広く公募し、 日本全国の施設間での協議を盛り上げる場を提供する、というのが狙いです。そのため、2会場での同時進行とします。

  2. 1に関連して、多発性骨髄腫に対するチーム医療の主役は当然のことながら、患者さんご自身です。 米国においては大規模な患者支援団体である、 International myeloma foundation (IMF)が米国内のみならず全世界的に活動されており、患者さんやそのご家族のみならず、医療関係者にとっても大きな知識的・精神的支えとなっています。  日本においても、日本骨髄腫患者の会が精力的に活動されており、日本中の患者さんやご家族への情報提供や相談の中心的存在となっています。 日本骨髄腫研究会総会の翌日には患者の会総会が開催されてきおり、大きな成果を上げていますが、今回の総会では、さらに一歩進んだ試みとして、研究会総会と患者会を併催とし、 総会時に共催コメディカルシンポジウムを開催することにより医療サイドと患者・家族サイドの徹底した情報共有およびより良い治療を目指した有意義な協議が可能となるようにします。 この部門に関しては、米国からIMF代表のMs. Susie Novis, Dr. Brian Durieそして患者ケアの専門看護師(MD Anderson Cancer CenterのMs Tiffany Richards)の来日が決定しており、 これまでにない実りある協議が可能となることと期待されます。

  3. 新規分子標的薬剤のなかでも、proteasome inhibitorであるBortezomib, IMiDsであるThalidomide, Lenalidomideはその高い治療効果によって骨髄腫治療の中心的存在となりつつあります。 しかしながら、欧米での臨床試験の結果から導入された薬剤の場合、常に日本人においては有害事象などに大きな違いがある危惧がつきまといます。  この観点から、日本人を含めたアジア人種における新規薬剤の治療効果や有害事象の発症の厳密なモニタリングは安全性確保の面から至上課題と考えられます。  当科は過去7年間にわたって、中国黒竜江省・ハルビン市の医療施設と医療交流を実施してきた経験から、中国においても多発性骨髄腫症例数は近年劇的に増加してきており、その集学的治療戦略の確立は大きな課題であることを実感しています。  以上の状況を踏まえて、本総会に中国の専門医師団の来日を計画しております。中国の多発性骨髄腫診療の実情を紹介いただく企画ですが、アジア人における多発性骨髄腫診療の情報共有および今後の国際協力が期待されます。

以上、従来の研究会総会に加えて、盛りだくさんの内容となっています。もちろん、従来の総会同様、ランチョンセミナー、イブニングセミナーとして米国から多発性骨髄腫の専門家の招聘も決定しておりますが、 最初に述べましたように、"チーム医療"の充実を願う企画となっておりますので、多発性骨髄腫の診療に関わる全ての方々の積極的なご参加・ご協力を、何卒よろしくお願いします。  11月の新潟は近年の地球温暖化のおかげ?で雪の心配は全くありません。晩秋の新潟の景色、食、そしてお酒を存分にご堪能いただけることと確信しております。

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